この記事は、うさぎのソアホックについて。
- 初期症状を早く見つける方法
- 発症を防ぐための具体的な予防策
- 発症時の初期対応
- 発症後のリハビリ
私の体験談をもとに飼い主がうさぎの健康を守るためにできることを紹介します。
このブログは、飼育歴7年になるネザーランドドワーフのことを中心に発信中。
うさぎの飼育を検討中や、飼育を始めた方の参考になりますように!
ソアホックとは?うさぎの足の健康を脅かす症状
ソアホックとは、うさぎの足裏(主にかかと)に発生する傷や炎症のことです。
よくある原因は、ゲージの床が硬い場合や飼育環境の不衛生な環境に長時間過ごすなどの場合に発症すると言われます。
足裏が炎症を起こすと、うさぎは痛みを感じ、その痛みをカバーしようとする結果、正常に歩行することが難しくなることがあります。
さらに、ソアホックは感染症につながるリスクもあり、治療しなければ重症化する可能性があります。
ソアホックの初期症状を見抜く:鍵となるサイン
ソアホックの初期症状は、軽い赤みや腫れ、足裏の毛の薄れなど、非常に小さな変化から始まります。
私が飼っているネザーランドドワーフは、気付いた時には足裏の毛が薄れていて、だんだん赤みが出てきていました。
そこまで痛そうな素振りは見ませんでしたが、動くことが少なくなったり、じっとしていることが多くなっていました。
うさぎは肉食動物に狙われる立場なので、痛くてもその素振りを気づかれないようにする習性があります。
その本能を理解し、普段から注意し早期に症状に気づくことが、うさぎの苦痛を軽減して繋がります。
私が気づいた時には発症していました。
それ以降は、ブラッシングや爪切り、触れ合って遊ぶ時にかかとの確認を習慣にしています。
なぜ早期発見が重要なのか?ソアホックの進行と影響
ソアホックが進行すると、痛みや感染症のリスクが高まり、うさぎの生活の質が大きく低下します。
症状の早期発見が大事な理由は、この症状が進行すると、うさぎが経験する痛みや不快感が増大し、治療がより長引くためです。
初期段階では、ソアホックは比較的簡単に管理または治療できる可能性があります。
しかし放置することで症状が悪化し、以下のような深刻な健康上の問題を引き起こすリスクがあります。
早期発見の重要性
治療期間の短期化
ソアホックの初期症状は軽微で、環境次第で進行を防げる場合があります。
例えば、うさぎの飼育エリアにバスマットや毛布を敷いて清潔にしておくことで、少しずつ症状が改善されます。
症状が進行した場合は、より複雑で時間を要する治療が必要になることが多く、足に包帯を巻いて常に清潔にしておくなど、飼育側の負担も大きくなります。
また毎日の包帯の付け替えは、うさぎ側のストレスにもなります。
早期に対処することで、うさぎが経験する痛みもストレスも最小限に抑えることができます。
感染症のリスク低減
ソアホックが悪化すると、開いた傷口から細菌が侵入しやすくなり、膿が溜まって痛みを伴うこともあります。
早期発見と治療で、感染の可能性を低減できます。
治療が遅れた場合の影響
うさぎは本能で症状を隠そうとするとお伝えしましたが、かかとの炎症なのでかなり気づきにくいです。
うさぎは感染症に強くありません。
万が一に気づくのが遅れた場合、どんな影響があるでしょうか?
例えば、蜂巣炎(ほうそうえん)と言われる皮膚とその下の軟組織に広がる感染症。
赤み、熱感、腫れ、痛みがあり、時には発熱や全身の不調を伴うこともあります。
また、骨髄炎(こつずいえん)の症状もあります。
感染が骨に達し、骨髄を含む骨組織に炎症を引き起こす深刻な状態です。
骨髄炎は非常に痛みを伴って治療が困難になり、感染が長期間にわたって骨を侵すことで骨の損傷や壊死を引き起こす可能性があります。
怖がらせるつもりはありませんが、症状を見る限り、ちょっとした靴擦れのような軽微な怪我だと勘違いしがちです。
軽微に見えても、うさぎにとってはリスクのある病気です。
症状の予防策:基本から応用まで
うさぎのソアホックを予防するためには、適切な飼育環境の提供、栄養バランスの取れた食事、定期的な健康チェックなど、基本的には人間と同じような考えで注意が必要です。
以下は、予防策に関する具体的なルールです。
予防のための環境整備:快適な住まいの提供
まずは快適な環境を整えることです。
柔らかい床材を使用する
硬い床面はうさぎの足裏に圧迫を与え、ソアホックの原因になります。
柔らかい敷物や床材を使用して、足裏にかかる負荷を軽くします。
ケージを清潔に保持する
ケージを清潔に保ち、湿気や汚れが足裏の傷を悪化させるのを防ぎます。
定期的に敷物を交換ながら、ケージを清掃してください。
私は2週間に一度ぐらいのペースでケージを掃除し、ケージに敷いてあるバスマットは週一回ぐらいで交換をしています。
日常のケアとチェック:うさぎの足を守る習慣
足裏の定期的な検査
うさぎの足裏を定期的にチェックし、赤み、腫れ、傷、毛の薄れなどの兆候を早期に発見します。
私の場合は、爪切りと毛のブラッシングのタイミングでかかとのチェックを習慣にしています。
動物病院での定期検診
ソアホック以外も、一緒にチェック出来るので定期検診もオススメです。
定期検診は、年一回動物病院に行ってます。
おそらく動物病院の定期検診の値段は、病院によって費用が異なります。
私が行っている病院は、一回8,000円程度です。
この定期検診以外にも、何か異常を発見した場合は、すぐに獣医師に相談してください。
ストレス管理
ストレス環境の最小化
ストレスはうさぎの免疫系を弱め、ソアホックを含む様々な健康問題のリスクを高めることがあります。
私のネザーランドドワーフは、ストレスに弱そうなので負担のかかることはしていません。
外を散歩させる「うさんぽ」した時も、過剰に外敵を気にしていてビビっていたので、それ以降は室内の「うさんぽ」に切り替えました。
うさぎが安心して過ごせる静かで安全な環境を整えてください。
発症時の初期対応:すぐにできること
ソアホックが発症した時に、私が対応したことをお伝えします。
私自身も初めてだったので、そんなに迅速に対応したわけではないのですが、毛がふさふさに戻ってくるまでの対応です。
環境を改善
柔らかい床材への変更
うさぎのケージや運動スペースの床材を、柔らかく圧力を分散させる素材に変更しました。
具体的には300円ショップで買ったバスマットをゲージに使用。
ゲージ周りに拡張ゲージを使用していますが、そこがフローリングなので、昔ニトリで買って使わなくなったラグを敷いています。
そしてニトリが買った切り株のクッション。
よくインスタなどで見るやつです。
専用のペットマットもありますが、少し高価になるので安いお店で買ったり、その使い古しです。
清潔な環境の維持
ケージの中や、うさんぽスペースは常に清潔にしてください。
特に、ケージにバスマットを敷く場合、ある程度トイレの場所を覚えていても、糞尿で汚れる場合があります。
定期的にマットを交換し、ケージ自体を洗いましょう。
足裏のケア
ときどき洗浄
うさぎは普段はコロコロとしたボールのようなウンチをしますが、ときどき盲腸便という柔らかいウンチをします。
通常は自分で食べるための盲腸便。
しかし柔らかいバスマットを敷いて足を保護していると、糞尿でバスマットが汚れて、足裏についていることもあります。
放置しておくと不衛生なので、ときどき足回りとお尻周りを洗ってあげるとベストです。
バケツなどに、ぬるま湯をためて入れて泡で洗ってあげましょう。
最初は水に濡れるのを嫌がりますが、慣れれば気持ちよさそうにしてくれます。
洗ったあとはドライヤーでしっかりと乾かします。
うさぎは、かなり毛量が多いので乾くのに時間がかかりますので、全身を洗うよりも足回りとお尻周りだけにしておいた方がよいですよ。
※ちなみに水に濡れるのが好きなうさぎと、嫌いなうさぎに分かれるようなので、最初はどちらか見極めてください。
保護バンデージの適用
早期に症状が発見されると、獣医に保護バンデージを巻くことが推奨されます。
保護バンテージだけで改善される軽度の症状の場合は、2-3日に1回バンテージを交換する必要があります。
私のネザーランドドワーフの場合は、このバンテージ交換自体が嫌だったみたいで、慣れるまで苦労しました。
それと、うさぎの足に巻くので、ときどき歩きにくそうにしますが、完治するまでの辛抱です。
適切な栄養
当然といえば当然ですが、健康的な体重を維持する食事量を注意してください。
体重が増えると足裏に負担がかかるため、肥満を避けることは重要。
私の食事回数は、ラビットフードが1日2回とおやつが1日1回(乳酸菌3-5粒)程度とチモシー(牧草)は常時用意しています。
速やかな獣医師への相談
ソアホックの症状を見つけたら、できるだけ早く獣医に相談してください。
獣医による適切な診断をしてもらうと、バンテージで改善できる症状なのか、塗り薬が必要かなど見極めてもらえます。
以下、私がソアホックの時に行った動物病院です。
今はリニューアル?されて、大きな病院になってますね(汗
当時はもっと小さい病院でしたが、当時からエキゾチック系の動物も見れるので、すごく繁盛していました。
治療後のリハビリとケア
ソアホックが完治しても、再発防止のために適切な環境維持と継続的なケアもしてあげたいですね。
以下に、治療後のリハビリテーションとケアのためのガイドラインを示します。
- ゲージと敷いているマットを清潔に保つ
- 運動できるスペースを作る
- 体重管理の継続
- 定期的な足裏チェック
- 適度な運動
- 獣医との連携
獣医師との連携
ご自宅の近くで、相談できる獣医は見つけておきましょう。
ソアホックに限らず、色んなトラブルでも相談できるので心強いです。
現在の私の家の近くで利用している病院は、エキゾチック動物も見れる獣医。
うさぎも飼ったことがあるので安心して見てもらってます。
まとめ
私が飼っているネザーランドドワーフは、生後1年ぐらいのまだ子どもの頃に初めての症状です。
ひどくなる前に気が付いたので、かかとの毛はまだ残っていましたが、うっすらと赤く腫れていたのが見えました。
症状に気づいた次の休みに動物病院に連れていって診てもらうと、軽度のソアホックと診断。
塗り薬とバンテージの巻き方を教わって、3ヶ月程度でかかとの毛が戻って治癒されました。
飼っているネザーランドドワーフが一番嫌がっていたのは、バンテージの張り替えの時です。
かなり逃げまわっていたので、しばらくは私に甘えてくることはなくなりました。
この記事を通じて、うさぎの飼い主がソアホックに関する知識を深め、愛するペットの健康を守るために必要な情報を得られることを願っています。
以下、私が飼っているネザーランドドワーフについて書いている記事です。
ネザーランドドワーフを買う時の、お店別で価格帯はどれくらい?